表面重力(ひょうめんじゅうりょく、英: surface gravity)g は、天体やその他の物体の表面で体験する重力加速度を意味する。表面重力は、物体表面近傍のテスト粒子が受ける重力加速度と見なせる。このテスト粒子は、物体に対する相互作用が無視できるほど小さな質量の粒子であることが仮定される。 表面重力は加速度の次元を持ち、国際単位系における単位はメートル毎秒毎秒である。また、天体の表面重力は地球の標準重力加速度 g = 9.80665 m/s2 の倍数としても表現されることがある。天体物理学では、重力加速度のcgs 単位系における値の 10 を底とする対数 log10 g として表面重力を表すことがある。重力の作用は物体の質量によらず等しく、重力を受ける物体の質量が 1 kg であろうと 1 g であろうと変わらないため、1 m/s2 = 100 cm/s2 と単位換算すれば、地球の表面重力の cgs 単位系における値は 980.665 cm/s2 となる。また log10 g の値は 2.992 となる。