くノ一(くのいち)は、女を指す隠語。1960年代以降の創作物においては女忍者を指す言葉として広まっている。 山田風太郎の時代小説『忍法帖シリーズ』をはじめとして、くノ一は小説、テレビドラマ、映画、漫画など多数の創作物に登場するが、三重大学山田雄司、吉丸雄哉らによる近年の研究によれば、男性と同じように偵察や破壊活動を行った女性忍者の存在については史料に記録がない。 吉丸の調査によれば、創作物においてくノ一が女忍者の意味に用いられるようになったのは山田風太郎の『忍法帖シリーズ』の影響が大きい。