『真田風雲録』(さなだふううんろく)は、福田善之の戯曲および、その映画化作品である1963年公開の日本映画。本項では主に映画作品について記述する。 戯曲はなどによって1962年に初演された。真田十勇士を題材にした、全編にミュージカルやレビューのシーン、現代語によるセリフ回しを盛り込んだ異色のアクション時代劇である。シナリオは『福田善之作品集 真田風雲録他』(三一書房、1963年)に収録。同年の第8回岸田戯曲賞の候補作となったが、受賞を逃した。 同年のうちに東映京都撮影所によって製作が開始され、翌年公開された。フォーマットはカラー、画面アスペクト比はシネマスコープ(2:35:1)。加藤泰監督、中村錦之助(のちの萬屋錦之介)主演。加藤泰監督作品中でも極北に位置する異色作と評される。 封切り時は興行的に振るわなかったものの、数年を経て、若者の間で自主上映されるなど評判を呼び、熱狂的な人気を得るにいたった(後述)。 封切り時の同時上映作品は『』(主演:畠山みどり、監督:伊賀山正光、脚本:宮川一郎・。畠山の同名曲の映画化)。