1944年アメリカ合衆国大統領選挙(1944ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英:United States presidential election, 1944)は、アメリカ合衆国が第二次世界大戦に参戦して心が奪われているときに行われた。現職大統領で民主党のフランクリン・ルーズベルトは、過去のどの大統領よりも長くその職に在ったが、人気は衰えていなかった。1940年の選挙時とは異なり、ルーズベルトが民主党候補者としてもう1期の選出を求め出馬することにほとんど疑念は無かった。この年の対抗馬は共和党のニューヨーク州知事トマス・E・デューイだった。デューイは精力的に選挙運動を行ったが、世界大戦の最中に、ルーズベルトが4回目の当選を果たすことに疑問を挟む者はほとんどいなかった。