有声歯茎側面接近音(ゆうせいしけいそくめんせっきんおん、英: Voiced alveolar lateral approximant)は、一部の音声言語で使用される子音の一種である。歯、歯茎、および後部歯茎側面接近音を表わす国際音声記号は ⟨l⟩、等価なX-SAMPA記号は l。 共鳴音のため、側面接近音はほぼ常に有声である。無声側面接近音 /l̥/ はシナ・チベット語族では一般的であるが、その他ではめったに見られない。こういった場合、有声化は典型的には子音のおよそ半分あたりから開始する。こういった音と無声歯茎側面摩擦音 [ɬ] が対立する言語は知られていない。 英語のほとんどの変種を含む数多くの言語において、音素 /l/ は特定のコンテクストで軟口蓋化音(, dark L)となる。対照的に、非軟口蓋化型は「明るいL(clear Lまたはlight L)」であり、特定の英語の標準語において母音の前と母音の間に生じる。一部の言語は明るいLしか持たない。その他の言語は明るいLを全く持たないか、前舌母音(特に [i])の前でのみ持つかもしれない。 この音は多くの言語に存在する。

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  • 有声歯茎側面接近音(ゆうせいしけいそくめんせっきんおん、英: Voiced alveolar lateral approximant)は、一部の音声言語で使用される子音の一種である。歯、歯茎、および後部歯茎側面接近音を表わす国際音声記号は ⟨l⟩、等価なX-SAMPA記号は l。 共鳴音のため、側面接近音はほぼ常に有声である。無声側面接近音 /l̥/ はシナ・チベット語族では一般的であるが、その他ではめったに見られない。こういった場合、有声化は典型的には子音のおよそ半分あたりから開始する。こういった音と無声歯茎側面摩擦音 [ɬ] が対立する言語は知られていない。 英語のほとんどの変種を含む数多くの言語において、音素 /l/ は特定のコンテクストで軟口蓋化音(, dark L)となる。対照的に、非軟口蓋化型は「明るいL(clear Lまたはlight L)」であり、特定の英語の標準語において母音の前と母音の間に生じる。一部の言語は明るいLしか持たない。その他の言語は明るいLを全く持たないか、前舌母音(特に [i])の前でのみ持つかもしれない。 この音は多くの言語に存在する。 * 英語 - look [lʊk] (見る) * 中国語 - 辣 là [la˥˩] (辛い) * 朝鮮語 - パッチム「ㄹ」 * チベット語 - 、無声音 ལྷ (lh) * アラビア文字: ل * ラテン文字: L * ギリシア文字: Λ * キリル文字: Л * タイ語: * デーヴァナーガリー: * 日本語 - 「ん」の後にくるら行の子音でしばしば用いられる。 (ja)
  • 有声歯茎側面接近音(ゆうせいしけいそくめんせっきんおん、英: Voiced alveolar lateral approximant)は、一部の音声言語で使用される子音の一種である。歯、歯茎、および後部歯茎側面接近音を表わす国際音声記号は ⟨l⟩、等価なX-SAMPA記号は l。 共鳴音のため、側面接近音はほぼ常に有声である。無声側面接近音 /l̥/ はシナ・チベット語族では一般的であるが、その他ではめったに見られない。こういった場合、有声化は典型的には子音のおよそ半分あたりから開始する。こういった音と無声歯茎側面摩擦音 [ɬ] が対立する言語は知られていない。 英語のほとんどの変種を含む数多くの言語において、音素 /l/ は特定のコンテクストで軟口蓋化音(, dark L)となる。対照的に、非軟口蓋化型は「明るいL(clear Lまたはlight L)」であり、特定の英語の標準語において母音の前と母音の間に生じる。一部の言語は明るいLしか持たない。その他の言語は明るいLを全く持たないか、前舌母音(特に [i])の前でのみ持つかもしれない。 この音は多くの言語に存在する。 * 英語 - look [lʊk] (見る) * 中国語 - 辣 là [la˥˩] (辛い) * 朝鮮語 - パッチム「ㄹ」 * チベット語 - 、無声音 ལྷ (lh) * アラビア文字: ل * ラテン文字: L * ギリシア文字: Λ * キリル文字: Л * タイ語: * デーヴァナーガリー: * 日本語 - 「ん」の後にくるら行の子音でしばしば用いられる。 (ja)
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  • 有声歯茎側面接近音(ゆうせいしけいそくめんせっきんおん、英: Voiced alveolar lateral approximant)は、一部の音声言語で使用される子音の一種である。歯、歯茎、および後部歯茎側面接近音を表わす国際音声記号は ⟨l⟩、等価なX-SAMPA記号は l。 共鳴音のため、側面接近音はほぼ常に有声である。無声側面接近音 /l̥/ はシナ・チベット語族では一般的であるが、その他ではめったに見られない。こういった場合、有声化は典型的には子音のおよそ半分あたりから開始する。こういった音と無声歯茎側面摩擦音 [ɬ] が対立する言語は知られていない。 英語のほとんどの変種を含む数多くの言語において、音素 /l/ は特定のコンテクストで軟口蓋化音(, dark L)となる。対照的に、非軟口蓋化型は「明るいL(clear Lまたはlight L)」であり、特定の英語の標準語において母音の前と母音の間に生じる。一部の言語は明るいLしか持たない。その他の言語は明るいLを全く持たないか、前舌母音(特に [i])の前でのみ持つかもしれない。 この音は多くの言語に存在する。 (ja)
  • 有声歯茎側面接近音(ゆうせいしけいそくめんせっきんおん、英: Voiced alveolar lateral approximant)は、一部の音声言語で使用される子音の一種である。歯、歯茎、および後部歯茎側面接近音を表わす国際音声記号は ⟨l⟩、等価なX-SAMPA記号は l。 共鳴音のため、側面接近音はほぼ常に有声である。無声側面接近音 /l̥/ はシナ・チベット語族では一般的であるが、その他ではめったに見られない。こういった場合、有声化は典型的には子音のおよそ半分あたりから開始する。こういった音と無声歯茎側面摩擦音 [ɬ] が対立する言語は知られていない。 英語のほとんどの変種を含む数多くの言語において、音素 /l/ は特定のコンテクストで軟口蓋化音(, dark L)となる。対照的に、非軟口蓋化型は「明るいL(clear Lまたはlight L)」であり、特定の英語の標準語において母音の前と母音の間に生じる。一部の言語は明るいLしか持たない。その他の言語は明るいLを全く持たないか、前舌母音(特に [i])の前でのみ持つかもしれない。 この音は多くの言語に存在する。 (ja)
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  • 有声歯・歯茎・後部歯茎側面接近音 (ja)
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