擬洋風建築(ぎようふうけんちく)とは、幕末から明治時代初期の日本に於いて、主として近世以来の技術を身につけた大工棟梁によって設計施工された建築である。従来の木造日本建築に西洋建築の特徴的意匠や、時には中国風の要素を混合し、庶民に文明開化の息吹を伝えようと各地に建設された。明治の開始と共に生まれた擬洋風建築は、明治10年前後にピークを迎え明治20年以降に消えており、その時期は文明開化と重なっている。