伊豆石(いずいし)とは、静岡県の伊豆地方で産出する火山岩由来の石材のうち、近世から近代の前半にかけて主に建設関係の資材として重用された広域流通石材の総称である。日本最大の城郭である江戸城の石垣のほとんどが伊豆半島から運ばれた。現在は、(本小松石等の神奈川県の石材を除くと)伊豆半島からの「伊豆石」として産出されていないが、近年まで採石されていた伊豆石の一種「伊豆若草石」は静岡県地域遺産に認定されている。