合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ、英:total fertility rate、TFR)とは、人口統計上の指標で、15~49歳までの既婚・未婚問わない全女性の年齢別出生率を合計したもので、女性人口の年齢構成の違いを除いた「その年の出生率」を意味する。年次比較、国際比較、地域比較に用いられている。一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子供の人数に相当する。この指標によって、異なる時代、異なる集団間の出生による人口の自然増減を比較・評価することができる。人口置換水準である約2.1を切ると次世代の人口が自然減する。日本の少子化は主に未婚率()との増加が原因にある。 「国の合計特殊出生率順リスト」も参照 2021年時点で先進国で合計特殊出生率が2.1を超えているのは、男女徴兵国家で妊娠中と育児中の既婚女性は兵役免除されるイスラエル(ユダヤ人女性3.1、内訳:世俗派女性2.4・超正統派女性6.9)のみである。 既婚女性の出生力の指標にはがあり、これは結婚経過期間15-19年の夫婦の平均子ども数から計算される。似た指標に既婚女性が一生の間に産む子どもの平均数を示す、(英:Total Marital Fertility Rate、TMFR)がある。