アウター・ヘブリディーズ(英語: Outer Hebrides、スコットランド・ゲール語: Innse Gall)は、スコットランド北西沖の大西洋の南北約210kmの範囲に、、ノース・ウイスト島、ベンベキュラ島、サウス・ウイスト島、バラ島を始めとした大小119の島々が鎖状に連なる列島である。 諸島は、ほぼ全体が変成岩の一種であるルーイシアン片麻岩()から成り、複雑な海岸線、内陸部の多数の湖沼、ムーア、泥炭地、西岸地域の白砂の砂浜、マッハ(Machair、肥沃な低地草原)といったものが地形の特徴となっている。暖流のメキシコ湾流の影響を受け、高緯度の割には温暖で、年間を通して南ないし南西方向より強い風が吹く。 周辺の離島を含め、海鳥、渉禽類、猛禽類の繁殖地、渡り鳥の越冬地や中継地となっており、鳥類の確認種は400種を超える(繫殖種は100種以上)。天然林は淡水湖上の島や、断崖の岩棚・窪地に若干みられるのみである。周辺海域の離島であるセント・キルダ諸島が世界遺産に指定されているほか、域内各所が自然保護区域に指定されている。 別名はウエスタン・アイルズ(西部諸島、英語: Western Isles、スコットランド・ゲール語: Na h-Eileanan Siar、Na h-Eileanan an Iar)など。