スウェーデンとフィンランドの歴史における自由の時代(じゆうのじだい、スウェーデン語: frihetstiden、フィンランド語: vapauden aika)とは、1718年のカール12世の死に始まり、1772年のグスタフ3世のクーデターで終わる、半世紀に渡る議会統治とそれに伴って公民権が拡大した期間を指す。君主制から議会制への移行は、大北方戦争の帰結として王権が大幅に制限されたために起こった。 議会制とはいうものの、当時の議会は身分制であり、貴族、聖職者、ブルジョワジー、農民の四部会であった。実際には、農民は代表権を持ってはいたものの、その影響力は不当に抑えられていた。また、課税財産を持たない一般市民にはそもそも参政権がなく、今日的な議会制とはほど遠いものであった。