維新の十傑(いしんのじっけつ)は、明治維新に尽力した志士のうち、『維新元勲十傑論』(1884年3月刊)において挙げられた特に優れた10人を指す名数。 西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の特に枢要な「維新の三傑」の他、薩摩藩の小松帯刀(小松清廉)、長州藩の大村益次郎、前原一誠、広沢真臣、肥前藩の江藤新平、肥後藩の横井小楠、公家の岩倉具視から成る。薩長土肥のうち土佐藩の者は挙げられていないため、十傑選定への主な批判として、反藩閥の自由民権運動の側から藩閥の情実の基づく選定だとする批判が当時からある。なお、十人のうち七人までが暗殺、刑死、敗北自決などの異常死を遂げている。