笹生川ダム(さそうがわダム)は、福井県大野市、一級河川・九頭竜川水系真名川最上流部に建設されたダムである。 福井県が管理する県営ダムで、高さ76メートル (m) の重力式コンクリートダム。真名川の洪水調節と流水の正常な機能の維持、福井市への上水道補給および北陸電力による水力発電を目的とした真名川総合開発事業の中心事業として、国庫の補助を受けて建設された福井県では最初の補助多目的ダムである。日本初の三次元的応力解析法による設計を用いたダムである。1965年(昭和40年)9月に発生した奥越豪雨によりダム本体が重大な危機に瀕したことを受け、トンネル式洪水吐(こうずいはき)を追加で建設するダム再開発事業を1977年(昭和52年)に実施した。2020年(令和2年)に土木学会より土木学会選奨土木遺産に認定されている。ダムによって形成された人造湖は笹生川ダム湖と呼ばれている。