熊のジャン(くまのジャン、仏: Jean de l'Ours)・クマのジャン、熊の子ジャン、熊息子ジャンは、フランス等の口伝口承民話(伝説)に登場する半熊半人。または、この怪力の主人公の冒険譚。 ヨーロッパ各地に広がっており、特にピレネー地方との結びつきが濃いとされる。熊の子であり「ジャン」に相当する名をとどめる類話は、スペイン、ロシア、旧ヨーロッパ植民地の北米アメリカ、カナダ、メキシコにも分布している。神話学では、アーサー王物語の原型と見られている。 カタルーニャ語では熊のジョアン Joan de l'Os、メキシコ等も含むスペイン語圏では熊のホアン Joan de l'Ós、熊のフアン Juan el Oso 、熊のファニート Juanito el Oso、熊のファニーリョ Juanillo el Oso等、英訳では熊のジョン (John the Bear)と表記。ロシアのも一例に数えられる。AT分類においては、広義では301型、狭義では301 B型に分類される。