バトー・ラヴォワールまたは洗濯船 (Bateau-Lavoir) は、モンマルトル(パリ18区、クリニャンクール地区)にあった集合アトリエ兼住宅である。エミール・グードー広場に面したラヴィニャン通り13番地にあり、20世紀初頭にパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フアン・グリス、モディリアーニ、モーリス・ドニ、コンスタンティン・ブランクーシをはじめとするモンマルトルの芸術家、文学者、俳優、画商らが活動の拠点とした。特にピカソが『アビニヨンの娘たち』(1907) を描いた場所、キュビスムが誕生した場所として知られる。1970年の火災でほぼ全焼し、現在は小さなショーウィンドーに「洗濯船」に関する資料を展示している。