提督(ていとく、満州語:ᠸᡞᡩᡝᠮᡝᠬᠠᡩᠠᠯᠠᠷᠠᠠᠮᠪᠠᠨ、転写:fideme kadalara amban)とは清朝の武官の官職名。従一品官で、位階の上では巡撫(giyarime dasara amban)の上、総督(uheri kadalara amban)・尚書(aliha amban)と同格であった。 提督は各省の緑営(niowanggiyan turun i kūwaran)の最高責任者で、12名の陸路提督がおり、1つないし2つの省を管轄下に置いた。それゆえその管轄区域は数万平方キロメートルから数十万平方キロメートルに及んだ。またその他に3名の水師提督(福建水師提督・広東水師提督・長江水師提督)が置かれた。