帰巣本能(きそうほんのう、帰巣性)とは、動物が不慣れな地域を通って元々暮らしている場所にたどり着くことを可能とする生来の能力のことである。元々の場所は、縄張りや巣などである。さまざまな生物の帰巣性について研究されているが、まだよく解明されていないことも多い。 帰巣本能は、渡りの際に以前暮らした場所を見つける際にも使用されうる。サケのように、何年も前に巣としていた川に遡上する場合も帰巣本能によるとされる。また、アカハライモリ等のように、長距離にわたって移動した後に元々住んでいたなわばりに戻る場合にも帰巣本能が使われる。