数学の特に圏論における(小さい)圏の圏(ちいさいけんのけん、英: category of small categories)Cat は、すべての小さい圏を対象とし、圏の間の函手を射とする圏である。実際には、Cat は自然変換を (2-射) とする (2-圏) を成すものと見なせる。 Cat の始対象は対象も射も持たない空圏 0 であり、終対象はただ一つの対象とただ一つの射(唯一の対象上の恒等射)のみからなる圏 1(自明圏あるいは終圏という)である。 小さい圏の圏 Cat それ自身は大きい圏であり、それゆえ自身を対象として含むことはない。ラッセルの逆理(の圏版)を避けるには「すべての(小さいとは限らない)圏の圏」はあってはならないが、「すべての圏の擬圏」(quasi­category of categories) CATを考えることはできる(擬圏は大きい圏を対象にできるという意味で圏ではないとすれば、圏の擬圏は自身を対象に含まない)。

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  • 数学の特に圏論における(小さい)圏の圏(ちいさいけんのけん、英: category of small categories)Cat は、すべての小さい圏を対象とし、圏の間の函手を射とする圏である。実際には、Cat は自然変換を (2-射) とする (2-圏) を成すものと見なせる。 Cat の始対象は対象も射も持たない空圏 0 であり、終対象はただ一つの対象とただ一つの射(唯一の対象上の恒等射)のみからなる圏 1(自明圏あるいは終圏という)である。 小さい圏の圏 Cat それ自身は大きい圏であり、それゆえ自身を対象として含むことはない。ラッセルの逆理(の圏版)を避けるには「すべての(小さいとは限らない)圏の圏」はあってはならないが、「すべての圏の擬圏」(quasi­category of categories) CATを考えることはできる(擬圏は大きい圏を対象にできるという意味で圏ではないとすれば、圏の擬圏は自身を対象に含まない)。 (ja)
  • 数学の特に圏論における(小さい)圏の圏(ちいさいけんのけん、英: category of small categories)Cat は、すべての小さい圏を対象とし、圏の間の函手を射とする圏である。実際には、Cat は自然変換を (2-射) とする (2-圏) を成すものと見なせる。 Cat の始対象は対象も射も持たない空圏 0 であり、終対象はただ一つの対象とただ一つの射(唯一の対象上の恒等射)のみからなる圏 1(自明圏あるいは終圏という)である。 小さい圏の圏 Cat それ自身は大きい圏であり、それゆえ自身を対象として含むことはない。ラッセルの逆理(の圏版)を避けるには「すべての(小さいとは限らない)圏の圏」はあってはならないが、「すべての圏の擬圏」(quasi­category of categories) CATを考えることはできる(擬圏は大きい圏を対象にできるという意味で圏ではないとすれば、圏の擬圏は自身を対象に含まない)。 (ja)
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  • 数学の特に圏論における(小さい)圏の圏(ちいさいけんのけん、英: category of small categories)Cat は、すべての小さい圏を対象とし、圏の間の函手を射とする圏である。実際には、Cat は自然変換を (2-射) とする (2-圏) を成すものと見なせる。 Cat の始対象は対象も射も持たない空圏 0 であり、終対象はただ一つの対象とただ一つの射(唯一の対象上の恒等射)のみからなる圏 1(自明圏あるいは終圏という)である。 小さい圏の圏 Cat それ自身は大きい圏であり、それゆえ自身を対象として含むことはない。ラッセルの逆理(の圏版)を避けるには「すべての(小さいとは限らない)圏の圏」はあってはならないが、「すべての圏の擬圏」(quasi­category of categories) CATを考えることはできる(擬圏は大きい圏を対象にできるという意味で圏ではないとすれば、圏の擬圏は自身を対象に含まない)。 (ja)
  • 数学の特に圏論における(小さい)圏の圏(ちいさいけんのけん、英: category of small categories)Cat は、すべての小さい圏を対象とし、圏の間の函手を射とする圏である。実際には、Cat は自然変換を (2-射) とする (2-圏) を成すものと見なせる。 Cat の始対象は対象も射も持たない空圏 0 であり、終対象はただ一つの対象とただ一つの射(唯一の対象上の恒等射)のみからなる圏 1(自明圏あるいは終圏という)である。 小さい圏の圏 Cat それ自身は大きい圏であり、それゆえ自身を対象として含むことはない。ラッセルの逆理(の圏版)を避けるには「すべての(小さいとは限らない)圏の圏」はあってはならないが、「すべての圏の擬圏」(quasi­category of categories) CATを考えることはできる(擬圏は大きい圏を対象にできるという意味で圏ではないとすれば、圏の擬圏は自身を対象に含まない)。 (ja)
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  • 小さい圏の圏 (ja)
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