宮中取水ダム(みやなかしゅすいダム)は、新潟県十日町市(旧中魚沼郡中里村)、一級河川・信濃川本流中流部に建設された重力式コンクリートダムである。 東日本旅客鉄道(JR東日本)エネルギー管理センターが管理する企業私有ダム。高さ16.4 m(メートル)の重力式コンクリートダムで、河川法で規定されるダムとしては信濃川本川に建設された唯一の存在である。水力発電を目的としており、下流の千手・小千谷・新小千谷の3発電所において、合計約45万 kW(ワット)の発電を行い、首都圏の大動脈である山手線・中央線などの運転に必要な電力の約23 %(パーセント)を生み出している。ダムによって形成された人造湖には、名称が付けられていない。 2008年(平成20年)9月に発覚した不正取水問題によって、国土交通省から水利権取り消しの行政処分が下され、2010年(平成22年)まで利用不能となった。