『夫木和歌抄』(ふぼくわかしょう、夫木抄、夫木和歌集、夫木集)は、鎌倉時代後期に成立した私撰和歌集。選者は地方武士の藤原長清(生没年不詳)。 『万葉集』以来の和歌のうち、勅撰和歌集に採録されなかったものを収集したもので、採録した和歌は17,387首、歌人数は約970人という巨編である。全36巻からなり、これを主題別に591カテゴリーに分類してある。原典となる和歌集が既に散逸するなどして現存しない和歌を多く含んでおり、国文学研究の上で重要な資料に位置づけられている。