大日本国民中学会(だいにっぽんこくみんちゅうがくかい)は、1902年(明治35年)に発足した通信制教育機関である。会長を尾崎行雄として河野正義が創立した。カリキュラムとしては、毎月2回、正則中学講義録を発刊すること、尋常中学校の教育課程を各学年6か月で、中学全科を2年半で修了させること、志願者はいつでも入学できること、全学修了者には試験をおこない卒業証書を付与するものと定めた。中学会から甲種中学校に正規編入するものも多く修学程度は相当に高かったとされる。大正末期には36万人もいたと伝えられる(引用「懐かしき講義録の世界」)。