国際保健(こくさいほけん、グローバルヘルス:英語:Global health)とは、グローバルレベルでの人々の健康課題、あるいはそれについて研究する公衆衛生、疫学、医学、看護学、人類学、開発経済学、政治学、社会学などの複合的な学問領域を指す。国際保健学(こくさいほけんがく)、国際保健医療学(こくさいほけんいりょうがく)とも呼ばれる。 元来は、熱帯医学と同一に研究されていた。しかし熱帯地域に開発途上国が多いことから、熱帯医学から発展・形成された開発途上国の疾病を扱う学問分野の一つが従来の国際保健 (International Health) である。熱帯医学的な側面の他、医療人類学、国際協力学的な側面を持っている。近年はさらに、グローバリゼーションや気候変動などの国家の枠を超える要因と複雑に絡み合っており、国家間 (International) の関心やものの見方を超える地球規模 (Global) の課題であるという認識から、近年英語そのままの表現でグローバル・ヘルスという用語が用いられることが多くなってきている。