半島的性格論 / 地理的決定論/ 半島史観は、日本統治時代の朝鮮で喧伝されていた(満鮮史観、日鮮同祖論、、、)の一つであり、地理の形態が歴史を決定するという歴史認識、すなわち、朝鮮半島は、大陸と海洋に挟まれた半島という動かすことのできない地理的条件ゆえに、中国大陸(中国王朝)、満洲(契丹、女真族、蒙古、満洲族)、ユーラシア大陸(ロシア帝国)、海洋勢力(日本)によって他律的に支配されることが宿命づけられているという歴史認識である。韓国では、半島的性格論を主張した代表的な学者として三品彰英を挙げている。三品彰英は、朝鮮は大陸中心部に近い半島という地理的条件ゆえに、朝鮮の歴史は東洋史の本流に付随する周辺として、政治・文化的に一つないし複数の勢力による抗争に苦しめられ、ある時は、圧倒的な勢力によって支配されざるを得ず、朝鮮の歴史の性格を付随性、周辺性、多隣性と規定している。