京都・大阪連続強盗殺人事件(きょうと・おおさかれんぞくごうとうさつじんじけん)は、1984年(昭和59年)9月4日に京都府京都市北区と大阪府大阪市都島区で発生した2件の連続強盗殺人事件。 犯人の廣田 雅晴(ひろた まさはる、本事件当時41歳)は、京都府警察の元警察官(最終階級は巡査部長、最終配属先は西陣警察署十二坊警察官派出所)だが、本事件から7年前の1978年(昭和53年)に西陣署から盗んだ拳銃で強盗傷人などの事件を起こして懲戒免職となり、懲役7年の刑に処されていた。事件5日前(1984年8月30日)に加古川刑務所を仮出所した廣田は、9月4日に京都市北区の船岡山公園で、十二坊派出所の男性巡査A(当時30歳、殉職後警部補に2階級特進)を包丁で滅多刺しにした上、奪った拳銃で銃撃して殺害(京都事件)。その約3時間後、廣田はAから奪った拳銃を持って大阪市都島区の消費者金融店舗を襲撃し、従業員の男性B(当時23歳)を射殺して現金60万円を奪った(大阪事件)。警察官から奪われた拳銃が用いられた強盗殺人事件は、1982年(昭和57年)に発生した勝田清孝事件以来で、警察庁は一連の事件を、広域重要事件115号に指定している。廣田は刑事裁判で無実を主張したが、1998年(平成10年)1月16日に死刑判決が確定している。