上野楢原のシオジ林(うえのならはらのシオジりん)は、群馬県多野郡上野村楢原の神流川上流部の支流のひとつ、北沢の渓流沿いにある国の天然保護区域(天然記念物)に指定されたシオジの原生林である。天然保護区域とは国指定天然記念物の中でも「保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域」と指定基準が定義されているものであるが、その件数は多くなく日本国内で23区域のみが指定されている数少ない天然記念物である。上野楢原のシオジ林は1969年(昭和44年)7月25日に国の天然保護区域(天然記念物)に指定された。 国の天然保護区域に指定されている23件のうち、関東地方に所在するものは4件であるが、4件中の2件は東京都島嶼部にある「鳥島」と「南硫黄島」であり、島嶼部を除いた本土側に所在するものは「尾瀬」(群馬県・新潟県・福島県)と「上野楢原のシオジ林」の2か所のみである。 近年になり上野村の山間部ではニホンジカの個体数が増加しており、2013年(平成25年)に群馬県環境森林部自然環境課が行った現地調査で、天然保護区域内のシオジの稚樹がニホンジカに食べられる食害が確認された。今後は禁猟区の見直しなど実効性のあるニホンジカ管理対策を行わない限り、シオジ林の次世代更新に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かり、関係機関により様々な対策や対応が検討されている。

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  • 上野楢原のシオジ林(うえのならはらのシオジりん)は、群馬県多野郡上野村楢原の神流川上流部の支流のひとつ、北沢の渓流沿いにある国の天然保護区域(天然記念物)に指定されたシオジの原生林である。天然保護区域とは国指定天然記念物の中でも「保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域」と指定基準が定義されているものであるが、その件数は多くなく日本国内で23区域のみが指定されている数少ない天然記念物である。上野楢原のシオジ林は1969年(昭和44年)7月25日に国の天然保護区域(天然記念物)に指定された。 国の天然保護区域に指定されている23件のうち、関東地方に所在するものは4件であるが、4件中の2件は東京都島嶼部にある「鳥島」と「南硫黄島」であり、島嶼部を除いた本土側に所在するものは「尾瀬」(群馬県・新潟県・福島県)と「上野楢原のシオジ林」の2か所のみである。 近年になり上野村の山間部ではニホンジカの個体数が増加しており、2013年(平成25年)に群馬県環境森林部自然環境課が行った現地調査で、天然保護区域内のシオジの稚樹がニホンジカに食べられる食害が確認された。今後は禁猟区の見直しなど実効性のあるニホンジカ管理対策を行わない限り、シオジ林の次世代更新に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かり、関係機関により様々な対策や対応が検討されている。 (ja)
  • 上野楢原のシオジ林(うえのならはらのシオジりん)は、群馬県多野郡上野村楢原の神流川上流部の支流のひとつ、北沢の渓流沿いにある国の天然保護区域(天然記念物)に指定されたシオジの原生林である。天然保護区域とは国指定天然記念物の中でも「保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域」と指定基準が定義されているものであるが、その件数は多くなく日本国内で23区域のみが指定されている数少ない天然記念物である。上野楢原のシオジ林は1969年(昭和44年)7月25日に国の天然保護区域(天然記念物)に指定された。 国の天然保護区域に指定されている23件のうち、関東地方に所在するものは4件であるが、4件中の2件は東京都島嶼部にある「鳥島」と「南硫黄島」であり、島嶼部を除いた本土側に所在するものは「尾瀬」(群馬県・新潟県・福島県)と「上野楢原のシオジ林」の2か所のみである。 近年になり上野村の山間部ではニホンジカの個体数が増加しており、2013年(平成25年)に群馬県環境森林部自然環境課が行った現地調査で、天然保護区域内のシオジの稚樹がニホンジカに食べられる食害が確認された。今後は禁猟区の見直しなど実効性のあるニホンジカ管理対策を行わない限り、シオジ林の次世代更新に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かり、関係機関により様々な対策や対応が検討されている。 (ja)
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  • 細尾沢の渓流に接した水の豊富な岩場に根を張る。 (ja)
  • 北沢の渓流沿いに設けられたシオジ観察路。 (ja)
  • 上野楢原のシオジ林の位置 (ja)
  • 天然保護区域内のシオジの根元。 (ja)
  • 天然保護区域内のシオジの葉。 (ja)
  • 天然保護区域内のシオジ林。 (ja)
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  • Hosoozawa mountain stream and Shioji primeval forest in Ueno village, Gunma prefecture. C.jpg (ja)
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  • 上野楢原のシオジ林(うえのならはらのシオジりん)は、群馬県多野郡上野村楢原の神流川上流部の支流のひとつ、北沢の渓流沿いにある国の天然保護区域(天然記念物)に指定されたシオジの原生林である。天然保護区域とは国指定天然記念物の中でも「保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域」と指定基準が定義されているものであるが、その件数は多くなく日本国内で23区域のみが指定されている数少ない天然記念物である。上野楢原のシオジ林は1969年(昭和44年)7月25日に国の天然保護区域(天然記念物)に指定された。 国の天然保護区域に指定されている23件のうち、関東地方に所在するものは4件であるが、4件中の2件は東京都島嶼部にある「鳥島」と「南硫黄島」であり、島嶼部を除いた本土側に所在するものは「尾瀬」(群馬県・新潟県・福島県)と「上野楢原のシオジ林」の2か所のみである。 近年になり上野村の山間部ではニホンジカの個体数が増加しており、2013年(平成25年)に群馬県環境森林部自然環境課が行った現地調査で、天然保護区域内のシオジの稚樹がニホンジカに食べられる食害が確認された。今後は禁猟区の見直しなど実効性のあるニホンジカ管理対策を行わない限り、シオジ林の次世代更新に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かり、関係機関により様々な対策や対応が検討されている。 (ja)
  • 上野楢原のシオジ林(うえのならはらのシオジりん)は、群馬県多野郡上野村楢原の神流川上流部の支流のひとつ、北沢の渓流沿いにある国の天然保護区域(天然記念物)に指定されたシオジの原生林である。天然保護区域とは国指定天然記念物の中でも「保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域」と指定基準が定義されているものであるが、その件数は多くなく日本国内で23区域のみが指定されている数少ない天然記念物である。上野楢原のシオジ林は1969年(昭和44年)7月25日に国の天然保護区域(天然記念物)に指定された。 国の天然保護区域に指定されている23件のうち、関東地方に所在するものは4件であるが、4件中の2件は東京都島嶼部にある「鳥島」と「南硫黄島」であり、島嶼部を除いた本土側に所在するものは「尾瀬」(群馬県・新潟県・福島県)と「上野楢原のシオジ林」の2か所のみである。 近年になり上野村の山間部ではニホンジカの個体数が増加しており、2013年(平成25年)に群馬県環境森林部自然環境課が行った現地調査で、天然保護区域内のシオジの稚樹がニホンジカに食べられる食害が確認された。今後は禁猟区の見直しなど実効性のあるニホンジカ管理対策を行わない限り、シオジ林の次世代更新に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かり、関係機関により様々な対策や対応が検討されている。 (ja)
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