上海ゲットー(シャンハイゲットー、英語:Shanghai Ghetto)は、第二次世界大戦中に日本軍勢力下にあった上海の北東部虹口のおよそ一平方マイルの地区にあったヨーロッパ・ユダヤ人が居住していた地区を指す。 当時ナチス政権下のドイツ支配下にあったヨーロッパ地域から多数のユダヤ人が上海へ逃れてきており、彼らは1943年2月18日に日本軍が発した布告により同地域に居住および活動を制限され、以降1945年8月の終戦までここに留まっていた。正式には「無国籍難民限定地区」である。20,000人のユダヤ人難民と100,000人の中国人が定住し、貧しい難民が難を逃れ上海に移住するために押し寄せていた。 現地のユダヤ人家族とアメリカ系ユダヤ人の慈善団体は彼らを保護し、食事と衣服を与えた。しかし日独と英米が開戦すると、ドイツの圧力で日本の当局は次第にいろいろな制限を強めていき、生活環境は劣悪になっていったが、ゲットーが封鎖されることは無かった。