レントゲニウム(Roentgenium)は、[元素記号]]Rg、原子番号111の化学元素である。放射性が非常に高い人工元素で、研究室内で作られるが、自然界では見られない。最も安定な基地の同位体はで、半減期は100秒である。ただし、存在が未確定のは、約10.7分というより長い半減期を持つ可能性がある。レントゲニウムは、1994年にドイツ・ダルムシュタットの重イオン研究所が最初に合成し、X線を発見したヴィルヘルム・レントゲンの名前に因んで名づけられた。これまで少数のレントゲニウム原子が合成されているが、今のところ科学研究以外の実用的な用途は持たない。 周期表上では、dブロック元素である。第7周期元素、第11族元素であるが、第11族元素の金のホモログとして振る舞うことを確認する化学実験は未だ行われていない。計算では、より軽いホモログである銅、銀、金と似た性質を持つと予測される。室温では固体で、通常の状態では金属質の外観を持つと考えられる。