ブリャンスク公国(ブリャンスクこうこく、ロシア語: Брянское княжество)は13世紀半ばから15世紀初頭にかけて存在した、ルーシの諸公国の1つである。首都はブリャンスク(当時の呼称ではデブリャンスク、ブリャネスク等)に置かれ、成立当初はチェルニゴフ公国に属する分領公国であったが、モンゴルのルーシ侵攻以降はチェルニゴフ - セヴェルスキー圏(チェルニゴフ公国とノヴゴロド・セヴェルスキー公国、またそれらの分領公国の領土)の政治的中心地となった。この時期のブリャンスク公はチェルニゴフ大公(ヴェリーキー・クニャージ)を号した。14世紀半ば以降はリトアニア大公国に属し、最終的にはリトアニア大公国内の一領域に改変されて独自の公国は消滅した。