パンフォーカスあるいはディープフォーカスとは、写真または映画の撮影において、被写界深度を深くする事によって、近くのものから遠くのものまでピントが合っているように見せる方法、またはその方法により撮影された写真・映画のこと。絞りを適切に絞ったうえで、焦点を無限遠よりも手前に調整することによって実現される。「パンフォーカス」は和製英語であり、英語では「ディープフォーカス」などと言う。絞りを絞ると被写界深度が深くなってボケが減る理由は、レンズ周辺から屈折して入ってくる光が遮断されることで、被写体からの直進光のみがイメージセンサーに取り込まれるため、イメージセンサー上での光線の拡散が抑えられる事による。これはピンホールを通った光がボケ無く結像する仕組みと同様である。