ラッセル・メティ(Russell Louis Metty, 1906年9月20日 - 1978年4月28日)は、アメリカ合衆国の撮影監督。ロサンゼルス出身。 1925年から撮影助手として働き始める。1929年、パラマウント映画からRKOに移籍。1934年、撮影監督デビュー。 『黒い罠』では、冒頭の爆破シーンを広角レンズ、パンフォーカス、奇抜なカメラ・アングルを多用した野心的かつ絵画的な方法で、3分18秒にもわたる長回しによる撮影を行なうなど、あれこれと工夫を凝らした撮影技法が特色である。 1960年、『スパルタカス』で第33回アカデミー撮影賞(カラー作品部門)を受賞した。ただ、撮影現場では監督スタンリー・キューブリックとの関係は険悪で、主演兼・製作総指揮のカーク・ダグラスによく愚痴をこぼしていた。 『刑事コロンボ』の初期シリーズの撮影も担当している。