『テル・ケル』(Tel Quel、「あるがまま」の意)は、1960年にフィリップ・ソレルスらフランスの若手作家によって創刊された季刊の前衛文学雑誌および叢書。スイユ出版社から刊行。ヌーヴォー・ロマンの作家やその先駆とされるフランシス・ポンジュ、アントナン・アルトーの作品、次いで構造主義の文学論、さらにポスト構造主義の思想など新しい思想や実験的な作品を紹介し続けた。文化大革命に対する意見の不一致から内部対立が生じ、辞任した作家らは『シャンジュ』、『ポエティック』など別の雑誌・叢書を創刊。1982年に終刊となり、ソレルスを中心とする編集部は新たに『』誌を創刊し、から刊行。現在はガリマール出版社から刊行されている。