リトル・マガジン、ないし、リトルマガジン(英語: little magazine)は、文字通りには「小雑誌」を意味するが、特に1920年代を中心に20世紀前半のアメリカ合衆国で盛んに発行された、商業性をもたない、前衛的、実験的な作品や評論などを多く掲載した文芸雑誌類を指す表現である。 また、時代や地域が異なっていても、これに準じた非商業的な文芸・思想を主な内容とする雑誌を同様にリトル・マガジンと称することもある。現代の日本の文脈では、同人誌であっても寄稿者が同人に限られない「寄稿誌的性格のつよいもの」をリトル・マガジンと称することがある。戦後日本における、おもに思想系の小雑誌の包括的研究書を『日本のリトルマガジン』(1992年)と題して刊行した田村紀雄は、「何らかの新しい理論、文化、芸術、芸能、文学、信仰、形式などを問う実験的な雑誌刊行物」という定義づけを提示している。