ソロモン・ブラザーズ(Salomon Brothers)は、1910年にアメリカで設立された名門投資銀行である。1977年にルイス・ラニエリ(Lewis Ranieri)がバンカメのモーゲージを証券化して民間MBSの発行を草分けた。最大手のプライマリ・ディーラーとして発行国債の独占的獲得を謀ってきたが、1991年に不正として露見したのでレポ市場の独占は阻止された。一方、マイケル・ミルケンのドレクセル・バーナム・ランバート(グループ・ブリュッセル・ランバート子会社)が内部者取引を摘発されて穴をあけたジャンク債市場で、ソロモンは10億ドルのポジションを占めた。1998年にスミス・バーニーと合併しソロモン・スミス・バーニー (Salomon Smith Barney) となった。