セリム2世(トルコ語: II.Selim, 1524年5月28日 - 1574年12月12日)は、オスマン帝国の第11代皇帝(スルタン)(在位1566年 - 1574年)。 軍事活動への関心を持たずに大臣たちに権限を委ねた最初のスルタンであり、もっぱら放蕩と飲酒に耽っていた。そのため、「酒飲み」「酔っ払い」(Sarhoş Selim)の渾名で呼ばれる。 父のスレイマン1世と比較して不肖・凡庸と評されるが、一方で大宰相を中心とした官人による統治システムに適した人物とも評価される。また、詩人としての一面も持ち合わせていた。