ジャン・ポーラン(Jean Paulhan、1884年12月2日 - 1968年10月9日)は、フランスの言語学者、作家、文芸評論家。アカデミー・フランセーズ会員。戦前・戦後の30年にわたってアンドレ・ジッドらが創刊した『新フランス評論』誌の編集長を務め、戦時中は対独レジスタンスに参加し、地下出版の『レットル・フランセーズ (フランス文学)』紙を創刊した。ルイ・アラゴン、ポール・エリュアール、アンドレ・ブルトン、アントナン・アルトーらのシュルレアリスムの詩人、アメデエ・オザンファン、ジャン・デュビュッフェらの前衛芸術家を支援し、『O嬢の物語』の序文を執筆して刊行にこぎつけるなど、「新人発掘の名人」、「フランス文学の黒幕」と呼ばれた。マダガルカル・メリナ族の民衆詩の研究、『タルブの花』に代表される文学言語の研究でも知られる。