シュウ酸イオン(しゅうさんイオン、英語:oxalate ion、IUPAC名:エタン二酸イオン ethanedioate ion)は化学式が C2O42−または (COO)22− で表される2価陰イオンである。シュウ酸分子からプロトンが2個脱離することで生成する。シュウ酸イオンを含む塩をシュウ酸塩(しゅうさんえん、oxalate salt)という。シュウ酸ナトリウム(Na2C2O4)は、よく知られた水溶性のシュウ酸塩である。それに対して、シュウ酸ジフェニル((C6H5)2C2O4)などのシュウ酸のエステルはシュウ酸塩ではない。シュウ酸イオンは錯体を作ることもできる。配位子としての名称はオキサラト(oxalato)、略号はoxである。 尿路結石の原因となるシュウ酸カルシウムを始め、シュウ酸イオンは多くの金属イオンと不溶性のシュウ酸塩を作る。