ケーニッヒシュトゥール天文台(ケーニッヒシュトゥールてんもんだい、Landessternwarte Heidelberg-Königstuhl)はドイツ、ハイデルベルクの丘ケーニッヒシュトゥールの頂上にあった天文台である。1774年に設立されたマンハイム天文台が、マンハイムの観測条件の劣化により1898年にケーニッヒシュトゥールに移転したのにはじまる歴史のある天文台である。1967年にはマックス・プランク研究所の天文学部門が隣接して設立された。2005年からハイデルベルク大学天文学センターとなっている。 1898年6月20日バーデン大公のフリードリヒ1世によって"Großherzogliche Bergsternwarte" (公爵の山天文台)として発足の儀式が行われた。観測部門は、マンハイム天文台の所長だったカール・ヴィルヘルム・ファーレンタイナー(w:Karl Wilhelm Valentiner)が率いる位置天文学の部門と、マックス・ヴォルフの率いる天体物理学部門から構成された。ファーレンタイナーの引退した1909年からヴォルフが両部門を監督した。 マックス・ヴォルフはスポンサーから資金を集めた。アメリカの慈善家キャサリン・ウォルフェ・ブルースの資金で新しい高性能の望遠鏡を購入した。