クアドリガまたはクワドリガ(quadriga)は、4頭の並行する馬に引かせたローマ帝国時代の車またはチャリオットであり、古代ギリシアのテトリッポスに相当する。ラテン語の quadri-(4つの)と jungere(くびき)を組み合わせた語である。古代オリンピックなどで戦車競走に使われていた。ギリシアの壺やレリーフに神や英雄の乗ったチャリオットの側面から見た絵が描かれているものがあるが、そのチャリオットがクアドリガである。クァドリガは勝利の象徴だった。そのため勝利を象徴するウィクトーリアやペメといった女神が乗った姿で描かれることが多い。古代の神話では、クアドリガは神々の乗るチャリオットとされていた。アポローンはクアドリガを駆って天空を行く姿でよく描かれ、陽射しをもたらし夜を追い散らす。 クアドリガはチャリオット部分のみを指すこともあるし、4頭の馬をつなげた全体も指すことがある。