エンケ彗星(英語: Comet Encke、2P/Encke)は、公転周期3.3年で太陽の周囲を公転する彗星である。現在知られている周期彗星の中では、パンスターズ彗星 (311P)に次いで2番目に周期が短い。初めて記録されたのは1786年1月17日のピエール・メシャンによるものだが1819年にヨハン・フランツ・エンケが軌道計算を行って周期彗星として知られるようになった。名称はハレー彗星と同様に発見者ではなく軌道計算に成功した者の名が付けられた。近日点に近づくと尾やコマが輝き明るくなるが、彗星核の反射率(アルベド)は4.6%となっており、彗星に典型的な特徴を持つ。彗星核の直径は4.8kmである。