イギリスの宇宙開発ではイギリスにおける宇宙開発と、欧州宇宙機関など国際的な場におけるイギリスの関与を促進するための特徴的な試みについて説明を行う。 イギリスは戦前から宇宙に対する関心を持っていたが、それが大きく技術的開発に向かったのは戦後になってからであった。イギリスは軍事・科学両面から独自ロケットを開発し、独自に衛星を打ち上げることに成功し、世界で6番目の衛星打ち上げ国となった。しかし、その後は科学者の米国への流出や、戦後植民地を失い資金が大きく減ったことなどから独自開発の道は諦めざるを得なくなり、アメリカ、ロシア、欧州宇宙機関などとの協力によって宇宙開発を行うようになった。 その後、イギリス国立宇宙センターの設立後独自計画は少しずつ回復した。現在はイギリス国立宇宙センターのあとを継いだイギリス宇宙局が宇宙開発に関する事象を管理している。また、宇宙開発に関する出資も増加させる計画である。