T-43(ロシア語: Т-43)は、第二次世界大戦中にソビエト連邦で試作された中戦車である。 T-34中戦車およびKV-1重戦車を共に更新することを想定して開発され、従来の戦車よりも装甲を重視した設計であったが、その後ナチス・ドイツの戦車技術に対抗するには強力な火力こそが必要と判断され、より重武装のT-34-85中戦車が採用されたため、開発は中止された。 なお、ドイツ側では事前に得ていたソ連邦の戦車開発に関する情報から、T-34-85中戦車を当初はこの「T-43戦車」として識別していた。