2017年の台風(2017ねんのたいふう、太平洋北西部及び南シナ海で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに拠る。 2017年に発生した台風は、平年の25.6個から大きく外れることのない、並の27個だった。日本での影響においては、接近数は平年の11.4個より少ない8個であったが、上陸数は平年値2.7個より多い4個(第3号、第5号、第18号、第21号)だった。 9月は4個の台風が発生し、9日に発生した台風18号は、九州・四国・本州に上陸して大きな被害をもたらしたが、台風18号が消滅した後は、1個も台風が発生せず、通常台風の活動が活発な9月下旬に台風が1個も活動しなかったのは1973年以来44年ぶり、統計開始以来2度目の珍事となった。その後、10月12日に台風20号が発生した。 10月16日に発生した台風21号は、超大型にまで強風域を拡げた状態で日本に上陸し、上陸時の台風の大きさのデータがある1991年以降では初めてとなったほか、上陸したのは23日で、史上3番目に遅い上陸となった。 1年を通して猛烈な台風は1個も発生せず、これは2002年以来15年ぶりとなった。