日本ボクシングコミッション事件(にほんボクシングコミッションじけん)とは、2011年4月当時、財団法人日本ボクシングコミッション (JBC) 本部事務局長であった安河内剛を誹謗中傷する怪文書が同財団法人の各地区事務所と全国のボクシングジムに送付されたことを発端に、2012年4月から6月にかけて安河内をはじめとする4名の職員が解雇され、別の職員2名が退職する騒動のなかで、安河内ほか2名の被解雇職員が提起したそれぞれの訴訟である。 安河内以外の2名は、それぞれの主張がほぼ全面的に認められた第一審判決が確定した後、JBCと和解し、いずれも組織を離れている。 ここでは安河内の事件を主軸に、各事件の認定事実が示す一連の事件の全貌とともに、同時期のJBC周辺でみられた諸問題をあわせて説明する。