『徳川おんな絵巻』(とくがわおんなえまき)は、江戸時代、徳川幕政下における全国の諸藩の奥向き(各藩の大奥にあたる)にまつわるストーリーを綴る連続時代劇テレビドラマ。 1話2回で完結が基本構成(1回で完結も若干あり)。「宇都宮城吊り天井」「加賀騒動」「妲己のお百」「榊原高尾」など各地の大名家の城を舞台にした事件や、『鏡山旧錦絵』『重乃井子別れ』など歌舞伎・人形浄瑠璃の演目を原作にした話など、各話とも藩主やその奥向きの話がほとんどであるが、必ずしも藩主とその正室・側室や奥向きの話が中心ではなく、また実在しない人物の登場や、関係した実在人物の生没時期が史実と異なるなど、史実の一部に逸話や創作部分を絡めた設定構成になっている。語り役は前半39回分が杉村春子、後半13回が村松英子。 フジテレビ系列で1970年10月から1971年9月に60分枠(本編+予告編部約48分)全52話で放映。『大奥』(1968年版)、『大坂城の女』に引き続き、大奥シリーズ3部作の最後の作品として関西テレビ・東映で製作された。