以北五道(いほくごどう、朝鮮語読み: イブゴド)は、大韓民国(韓国)政府の立場において、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によって占拠されたまま、「収復」(韓国政府の正統な統治下への復帰)がいまだに行われていない黄海道・平安南道・平安北道・咸鏡南道・咸鏡北道(1945年8月15日時点の行政区域)を指す名称。また、同地域とその住民を統治する道(地方行政機関)の形式をとった、行政安全部所属の5つの行政機構の総称である。 以北五道の各道の長官は道知事である。5人の道知事を委員として、以北五道の事務の共同処理のための以北五道委員会(朝鮮語: 이북5도위원회)が設置されている。 以北五道庁は以北五道の「収復」まで置かれる道庁の臨時事務所(現在はソウル特別市鍾路区に所在)の名称だが、しばしば行政機構全体(=以北五道委員会)の通称としても用いられる。