『ジーザス・クライスト・スーパースター』 (Jesus Christ Superstar) は、聖書を題材にイエス・キリストの最後の7日間を描いた、台詞のない音楽と歌曲のみで物語が進行するロック・オペラ。アンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲、ティム・ライスが作詞をそれぞれ担当した。福音書の受難に関する記述、ジーザス・クライストおよび他の登場人物の心理の描写、ジーザスの弟子たちに対する教えに不満を持つユダの物語を大まかに基にしている。ロック・オペラの歌詞に現代的な意識、感覚、スラングが取り込まれ、政治的描写には現代社会への皮肉が込められている。そのため舞台や映画での描かれ方にはアナクロニズムが存在する。 当初、舞台化は困難とされていたが、コンセプト・アルバム『』のヒットにより、1971年にブロードウェイで初演された。1980年までに世界中で興行収入2億3,700万ドル以上をあげた。1972年から1980年の8年間、ロンドンで上演され、1989年に『キャッツ』に破られるまでウェスト・エンド・ミュージカルのロングランの記録を持っていた。