60形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道院に在籍したタンク式蒸気機関車である。もとは、1889年(明治22年)から1901年(明治34年)にかけて、讃岐鉄道が当時のプロイセン王国(現在のドイツ)のから計7両を輸入したもので、1904年(明治37年)の山陽鉄道への事業譲渡・編入を経て、1906年(明治39年)鉄道国有法による買収により国有鉄道籍を得たものである。