香害(こうがい、かおりがい)とは、化学物質過敏症の一種で、香水や合成洗剤・柔軟剤、入浴剤、防虫剤、化粧品、芳香剤などに含まれる合成香料に起因し、頭痛やアレルギーなどの症状が誘発される。 香りへの反応は個人差が大きく、他の人が良い香りと感じて使用する柔軟剤などが人によっては近くにいることすら耐え難く、理解が得られにくいうえ、転居や転職・退職に追い込まれることもある。不快感のみならず、咳・喘息や頭痛、吐き気といった身体症状を発する例もある。香り成分は空気中に漂うため受動的に曝露することになり、いわば香り成分による公害であることから、「公害」をもじって日本語で「香害」と呼ばれるようになった。発生要因として、香料成分をマイクロカプセル化した残香性の高い製品や、洗濯時に香りが強く残る柔軟剤を使用することなどがある。