首都土木委員会(しゅとどぼくいいんかい、英語: Metropolitan Board of Works、MBW)は、1855年12月からロンドン郡議会が設立される1889年3月までの間、ロンドン全体の行政管理を行っていた主要機関である。首都土木局、首都工務局、首都公共事業庁、首都事業委員会、首都圏建設委員会、首都建設委員会、首都圏建設局などとも訳される。主な責務はロンドンの急速な発展に対処するためのインフラストラクチャーを整備することであり、出来の程度の差こそあれ委員会はそれを達成した。ロンドンの土木事業を管轄する組織としてはイギリス史上初である。首都土木委員会は投票制ではなく任命制の組織であった。そのため組織の答責性が欠如しており、ロンドン市民の不評を買っていた。後年汚職にまみれた際はそれが顕著であった。