雑種賎民(ざっしゅせんみん)は、日本の歴史上における賎民のうち、穢多と非人を除き、かつて卑賎視された身分の多種雑多な者(被差別民)をいう。 『』には30数種の職種が長吏の支配下であるとされ、元禄3年(1690年)の『人倫訓蒙図彙』に44種、享保年間(1716年~1735年)の弾左衛門が幕府に提出した由緒書には配下として28種、文政年間(1818年~1829年)の『嬉遊笑覧』に29種、本居内遠の『賎者考』に50種の賎民が言及されている。