長吏(ちょうり)とは、日本における賎民の呼称の一つ。中世には穢多(かわた)・非人の頭目を指したが、江戸時代には穢多または非人・を指してその範囲は地域によって差異があった。 特定の門跡寺院の長官を意味する「長吏」が中世以降非人集団を統率する者の呼称となった経緯としては、非人集団が寺院に隷属していく中でその組織や職名を真似たことが一つの背景として考えられている。